銀杏古書堂の素人ネタ

Bがボケて、Aがつっこみます。逆にすればよかったと思っています。たまに違うやつもあります。贔屓目に見てセトウツミのパクリみたいなもんです。

◯祖父母

B「うちのじいちゃんがボケてもてさ」
A「そうなんや。何歳なん?」
B「馬で言ったら22歳かな」
A「せめて犬で言って。馬の歳のこと考えたことないから全然ピンとこうへんわ」
B「88歳とかそんなんやねんけど」
A「馬の年齢を4倍したら人なんやな。そんで?」
B「俺のことを親父の名前で呼ぶっていうベタなパターンのボケ方で」
A「ああ、よく聞くやつや」
B「最近聞いたのがさ」
A「うん」
B「じいちゃんとばあちゃんが寝ててんて。そしたら夜中にじいちゃんが」
A「うん」
B「火事や!って叫び始めて」
A「火事やったん?」
B「いや、全然。んでばあちゃんも怒って、どこも燃えてへんやないの!って言ったら」
A「うんうん」
B「これから起こるんや、って」
A「……」
B「ボケた代償に予知能力を手に入れたらしくて」
A「なんやねんその話」

 

 

B「それとか、いつも通りじいちゃんとばあちゃんが寝ててんて。そしたら急に」
A「次は何て叫んだん」
B「わしの下でオンナが死んどる、って」
A「こわいこわい。でもそればあちゃんの事ちゃうの?」
B「そう思うやろ?せやからばあちゃんも、それわたしやないの!って怒ったら」
A「うん」
B「もっと若い女や、って」
A「……」
B「ばあちゃんもまた怒って。死んでへんやないのって言ったらじいちゃんが」
A&B「これから死ぬんや、って」
B「やるやん」
A「だからなんやねんその話」

B「じいちゃんに予知能力が芽生えた話」

A「ばあちゃんは何歳なん?」

B「犬で言うたら86歳かな」

A「犬で言うても!?」

 

 

B「じいちゃん話ついでに、ばあちゃんの家で体験したこわい話聞く?」
A「聞く聞く」
B「仕事終わってばあちゃんの家に晩飯食べにいってんよ」
A「うん」
B「急にいったのにむっちゃしっかりご飯作ってくれてさ、食べさしてもらってん。その途中に、ばあちゃんはもう食べたん?って聞いたら、いやまだや、って言って」
A「うん」
B「作ってもらったおかずをあげようとしてんけど、あんまりお腹空いてないからっていって食べへんかってんよ」
A「うんうん」
B「んでお腹いっぱいになったからちょっと横になってテレビ見てたら寝てもうて」
A「うん」
B「うわ!寝てもてた!って軽く目を開けたら」
A「うん」
B「ばあちゃんが」
A「……」
B「極厚のハンバーグ頬張ってんねん」
A「なんやねんその話」

 

 

〇春

B「春やねぇ」
A「なんやねんしみじみと。でもまぁ春やね」
B「卒業式に入学式、花見やったり何やったりでイベント尽くしやねぇ」
A「せやね。出会いと別れで少し複雑な気持ちになるよね」
B「俺は留年して卒業してからニート期間があったから、別れしかなかったけどな」
A「勉強せんかった自分が悪いやろ」
B「まぁ、いい季節やね」
A「確かにね。暖かくもなってくるしね」
B「俺は大嫌いやけどな」
A「どないやねん」
B「四季の中で一番嫌いやわ」
A「何で?」
B「春なんて来なければいいのに」
A「好きな先輩が卒業してしまうのが嫌な女子高生か。告白できずにいるパターンの」
B「その先輩もその子のこと好きやのにな」
A「せやねん。だいたいそのパターンやんな」
B「んでお互いに別々の道を歩んで、何年後かに再会すんねん。んで」
A「そうそう」
B「出会って4秒で合…」
A「やめとけ」

 

A「んで春を嫌いな理由は?」
B「花粉よ」
A「花粉か」

◯無人島生活

A「所持品1つで無人島に行かなあかんってなったら何持って行く?」
B「季節は?」
A「夏やな」
B「じゃあハイエースやな」
A「季節関係ないし、ちょっとズルない?」
B「それかトゥディ」
A「原付きな。モーター系ズルない?」
B「ズルないよ」
A「冬やったら?」
B「余計ハイエースやな」
A「そうなるよな。でもやっぱズルない?」
B「ハイエースなしにする?」
A「そうしてくれたら助かるけど」
B「ハイエースなしやったら…」
A「……」
B「コンテナハウスかな」
A「ズルない?」
B「ズルないよ」
A「ナイフかな〜ライターかな〜とかで悩むんやと思ってたら」
B「コンテナハウスやな」
A「ズルない?」
B「ズルないよ」
A「空間系はなしにしよか」
B「じゃあ二段ベッドかな」
A「なんで二段なん?」
B「上のベッドにブルーシートひいて雨よけにさ」
A「ブルーシートも持って行ってるやん」
B「あかんの?」
A「あかんで」
B「あかんのか」
A「ブルーシートと二段ベッドやったら?」
B「ブルーシートかな」
A「ブルーシートなん!?」
B「それか革のブーツ」
A「ブーツ?」
B「レッドウイングの。ええやつ」
A「ブランドはええけど。まあ確かに足の裏とか切ったりしたら大変やもんな。怪我してそのまま歩くわけにもいかんし、葉っぱとかで包んでもどうしても菌が怖いし、意外と偉いかもしれんな。スニーカーよりやっぱり本革の方が長持ちするやろしな」
B「いや、かっこええからやで」
A「無人島やのに?」
B「高くて持ってないし」
A「それは知らんけど」
B「えっ、支給されるんちゃうの?」
A「支給はするよ。支給はするけど、いつ帰れるか分からんし、帰れるかどうかも分からんのにブーツでええの?」
B「テレビは?」
A「電波入らへんで」
B「NHKも映らん?」
A「うん」
B「コンセントは?」
A「もちろんないよ」
B「じゃあドライヤーもあかんか」
A「何で一瞬でも無人島にドライヤーを持っていくことを考えてん」
B「箸は?」
A「作れよ」
B「ATMは?」
A「もしあったとしても電気がないし、お店もないから」
B「えっコンテナハウスにもコンセントないん?」
A「コンテナハウスが禁止やから。もしあっても電気は通ってないし」
B「じゃあブルーシートかな」
A「ブルーシートなん!?」
B「そんな驚かんでも」
A「コンテナハウスとブルーシートやったら?」
B「ブルーシートかな」
A「ブルーシートなん!?」
B「うん」
A「ハイエースとブルーシートやったら?」
B「ブルーシートかな」
A「ブルーシートなん!?」
B「うん。ブルーシート便利やし」
A「例えばどう使うん?敷く以外に」
B「家作ったり」
A「ブルーシートで!?」
B「熊倒したり」
A「ブルーシートで!?」
B「船にしたり」
A「ブルーシートを!?」
B「でもたまに噛んでくるからな」
A「ブルーシートが!?」
B「くるまったり」
A「ブルーシートに!?」
B「くるまることに関しては驚かんでええやん」
A「ごめんごめん。ちょっとおかしなってた。じゃあさ」
B「うん」
A「ブルーシートとブーツやったら?」
B「ブルーシートかな」
A「ほな初めからブルーシートって言えや」

◯ボタン

B「こいつキレたら何するか分からんでって言ってる奴も言われてる奴もさ、何でちょっと誇らしげやねん」
A「急になんやねん。確かにその節はあるけどな」
B「そんな奴の運転する車には絶対乗りたくないわ」
A「キレたら何するか分からん奴の?」
B「うん」
A「沸点が分からんしな」
B「せやねん。もし俺が助手席に乗ってる時に急にキレて助手席側緊急脱出ボタン押されたりしたらもう死ぬしかないしな」
A「どんな車乗ってんねんそいつ」
B「高速道路上に放り出されて地面に落ちたところを後続の車にイカレるやん」
A「助手席側緊急脱出ボタン」
B「後部座席に乗ってる時に急にキレて後部座席緊急水噴射ボタン押されたらもうたまったもんやないしな」
A「どんな車乗ってんねんそいつ」
B「携帯も潰れるし財布もびちょびちょや」
A「後部座席緊急水噴射ボタン」
B「そいつの家のリビングで飲みながらテレビ見てる時に急にキレて液晶テレビ緊急前方突出ボタン押されたりしたら」
A「何のための機能やねんそれ」
B「鼻と前歯折れるんちゃうかな」
A「液晶テレビ緊急前方突出ボタン」
B「テーブルの上ガッシャーンッ!なって」
A「なるやろな」
B「さらにそいつキレて」
A「アホやないか」
B「助手席側緊急脱出ボタン押して」
A「キレすぎて訳わからんようなってるやん」
B「ボタン押したのに何も発動せんもんやからさらにキレて」
A「今頃駐車場にそいつの車の助手席転がってるわ」
B「ガソリンタンクが開くトリガー引いてもて」
A「車で使うボタンとトリガーが何で手元にあんねん」
B「トリガー引いたのに何も発動せんもんやからさらにそいつキレて」
A「アホすぎるやろそいつ。そんな奴とは友達やめてまえ」
B「緊急強制睡眠ボタン押して」
A「変人科学者が物足りなくなって自分を改造してもうたパターンや」
B「8時間タイマーで」
A「便利やがな」
B「そいつ寝たからとりあえず俺も寝て」
A「うんうん」
B「次の日起きて2人で駐車場いったらそいつが急に叫び始めて」
A「なんて?」
B「助手席がない!」
A「そいつやっぱりアホやわ」

◯マリオ

B「起きたらマリオやってん。どうする?」
A「なんやねんそれ。Bがって事?」
B「いや、Aが起きたらマリオやってん。んで今ベッドの上。どうする?」
A「えーっと、とりあえず起き上がるかな」
B「起き上がって?」
A「ベッドからおりるよ」
B「死んだで」
A「何で死ぬねん」
B「ベッドの下は穴やで」
A「それを先言うてくれんと」
B「あと2回しか死なれへんで。どうする?」
A「ベッドからそのままおりたら死ぬんやろ?」
B「そうそう。じゃあどうする?」
A「ジャンプして机に飛び移るな」
B「死んだで」
A「何で死ぬねん」
B「机の上はトゲトゲのアレやで」
A「それを先言うてくれんと」
B「あと一回しか死なれへんで。どうする?」
A「おりたら死ぬ、机に飛び移っても死ぬんやろ。じゃあ、まず壁に飛び移って、そこからまたその向かいの壁に飛び移って、を繰り返して部屋の出口までとりあえず行くかな」
B「ほうほう。そんで?」
A「おっ、いけた。部屋が二階やからとりあえずそれで一回のリビングまで行くかな」
B「んで?」
A「ダイニングテーブルの上に飛び移って……」
B「ほうほう」
A「ここのテーブルはいけるんや。んで、足で椅子を座れるところまでずらして……」
B「ええ調子ええ調子」
A「座る」
B「おお!んでんで?」
A「リモコンに手を伸ばしてテレビをつけるな」
B「死んだで」
A「何で死ぬねん」
B「リモコンの電源ボタンを押したら細い針が出てくる仕掛けがしてあってその先に塗ってあった毒が指先から入ったで」
A「なんで急に凝ったトリックやねん」

B「凝ってん」

A「凝ったん」

B「どうする?もう死なれへんけど」

A「これってまたベッドの上から?」
B「椅子に座ったところからにしよか。どうする?」
A「どうしよかな〜」
B「死んだで」
A「なんで死ぬねん」
B「ドッスンに家ごと潰されたで」
A「もしかして起きてからすぐ窓を割って外に飛び出すのが正解やったん?」
B「うん」
A「んで、壁づたいに下までおりて?」
B「うん。でもそのタイミングやったら下についた瞬間に死ぬで」
A「なんで死ぬねん」
B「知らん」
A「飽きたなこいつ」