銀杏古書堂の素人ネタ

Bがボケて、Aがつっこみます。逆にすればよかったと思っています。たまに違うやつもあります。贔屓目に見てセトウツミのパクリみたいなもんです。

◯チート

◯飲み会終わり

C「そろそろ帰ろか」
D「せやな。家までどれぐらいやっけ?」
C「電車とバスで1時間ぐらいかな?車やったら45分ぐらいやわ」
D「20キロぐらい?」
C「分からんけど多分そんなもんかな?お前はどれぐらいかかるんやっけ?」

D「2光年」
C「2光年?光の早さでも1年かかるっていう単位の光年?」
D「せやで」
C「せやで、やあらへんがな。どうやって帰んねんな」
D「今日はもう終電ないからどっか漫画喫茶でも泊まることにする」
C「2光年先まで行く電車あんの?」
D「馬鹿にすな。あるに決まってるやろ」
C「銀河鉄道999みたいなやつ?」
D「馬鹿にすな。JRや」
C「JR通ってんの?」
D「当たり前や。通ってるに決まってるやろ」
C「決まってることはないやろ。ちょっと待ってや。家までどれぐらいやっけ?」

D「2光年」
C「2光年」

D「何繰り返してんねん」
C「いやいや、やっぱおかしいがな。てかさ、2光年てキロにしたら何キロなん?」
D「1光年が10兆キロやから、2光年は20兆キロかな」
C「にっ、にじゅっ、20兆キロ?」
D「うん」

C「うん、やあらへんがな。今調べたんやけどさ、時速25000キロのスペースシャトルでも1光年移動すんのに40000年かかるがな。2光年てことはそのスピードでも80000年かかってまうらしいやん。普段、大学くるときどないしてんねんな?」
D「車やけど?」
C「銀河鉄道999みたいな?」
D「馬鹿にすな」
C「どんな車?」
D「プリウス
C「プ、プ、プリウス!?」
D「燃費ええで~」
C「燃費よくてもどうにかなる距離ちゃうがな。てかさ、ちょい待ちいな。てことはさ」

D「せやで。俺地球に住んでないで」
C「読んだやん。お前絶対俺の心の中読んだやん」
D「読んでないよ」
C「俺の前に座ってた京子ちゃんさ、俺のことどう思ってた?」
D「『いい人そうやけど、ちょっとチャラそうやし、下ネタがどぎついからナシ』って思ってたで」

C「読んでるやん」
D「読んでないよ」

野良犬、登場。
なぜかCの足に噛み付く。
一度離し、去ろうとするが戻って来てもう一度噛み付く。

C「痛ッ!なんで戻って来てまでまた噛むねん!」
D「『くさっ。この足くさっ。あかん、でも癖になる。もう一回噛んだろ』って思ってたで」

C「読んでるやん」
D「読んでないよ」
C「犬の心まで読めるんやん」
D「読まれへんよ」

C「他にどんなことできんの?」
D「何もできひんよ」

暴漢、現る。
Dの背中に刃渡り80センチ相当の刃物を突き刺す。もちろん貫通。

C「お、おい!大丈夫か!」
D「痛いな」

D、暴漢の方を向き、目に力を入れる。

暴漢、みるみる膨らみ、宙に舞う。
宙に舞ってもなお、膨らみ続ける。
パンッ!という音と共に、膨らんだ暴漢が弾ける。

C、血しぶきをよけようとする。

D「大丈夫」

D、空に手を向ける。
時空が裂け、そこに血しぶきごと暴漢の肉片が吸い込まれていく。

時空の裂け目がゆっくりと戻る。

C「大丈夫やったんか!?」
D「何が?」
C「いやいや、刺されてたやん。貫通してたやん」
D「ああ、これね」

D、服をまくりあげる。
手のひらでそっと撫でる。
傷、治る。

D「大丈夫」
C「チートすぎるやろ」

D「悪いけど記憶を消させてもらうで。明日、大学で会ったときはいつも通りの俺とお前だ」
C「そんなこともできんの」
D「悪いな。3.2.1」パチンッ
C「チート過ーー」

C、みるみる膨らみ、宙に舞う。宙に舞ってもなお、膨らみ続ける。
パンッ!という音と共に、膨らんだCが弾ける。

D「あっ。間違えた」

D、眉間に力をいれる。
時間、みるみる戻る。


◯飲み会終わり


C「そろそろ帰ろか」
D「せやな。じゃあまた明日、授業で」