銀杏古書堂の素人ネタ

Bがボケて、Aがつっこみます。逆にすればよかったと思っています。たまに違うやつもあります。贔屓目に見てセトウツミのパクリみたいなもんです。

◯無駄遣い

 

神「一つだけ何でも願い叶えたるわ」

男「…………誰?」

神「神に決まっとるやろ」「願い事叶わせることができるんなんか神ぐらいしかおらんやろが」「願い事言うてみ?」「1つだけやったら何でも叶えたるから」

男「えっ…じゃあ……」

神「理解した?何でもええねんで、金持ちになりたーー」

男「えっ、やっぱ、誰?」

神「せやから神やー言うてんのに」「信じひんなぁ自分」「みんなもっとアクション起こすのに。腰抜かす、とか、泣くとか」「……なんか悔しなってきたわ」

男「何でもいいんですか?」

神「何でもええよ」

男「どの範囲で?」

神「範囲なんかないよ。何でもええねん。お前がこうなりたいって言えばそうなるから」

男「え〜っ、じゃあ……」

神「なになに」


男「これから一生、静電気でバチッてならない身体にしてください」

神「無駄遣いすな!」

男「えーと、んじゃあ、何触っても静電気でバチッてなる身体にしてください」

神「せやから無駄遣いすなて。何触っても静電気でバチッてなる身体にしてくださいって、その願いは何やねん。何でそうなりたいねん。ただのドMやないか。悪いこと言わんから静電気関連はやめとけ。もう静電気関連の願い禁止な」

男「それしか思いつかないですもん」

神「なんやねん、お前」「他に絶対なんかあるがな。普通に考えて神頼みすることなんか、金とか女とかやろ」「え〜っ、後、強くなりたいとか、金持ちになりたいとか。あるやろ」「そうそう、そういうのや」

男「え〜初対面の人にそんなん急に『俺は神や。お前の願い叶えたる』て関西弁で言われて、信じる方がおかしいじゃないですか」

神「ここまできてまだそこにおったん?全然近づいてきてへんやん。そこはもうええねん。静電気関連の願いやなくて別の願いを言えいうとんねん。腹立つなぁ自分。……もう証明したる、証明したるから願いを言え。なんぼでも叶えたるがな!」

男「じゃあこれから一生、静電気でバチッてならない身体にしてください」

神「だからそれやめえ言うとんねん」

男「神やったらできるんじゃないですか?」

神「できるに決まっとるやろ。はい、なった。お前、これから一生静電気でバチッてこうへん」

男「確かめようがないですよ」

神「なんやねんこいつ。はいじゃあこれ。理科の実験とかで使う静電気発生装置や。もうマックスまで充電してあるから触ってみ」

男「マックスまで充電してあっても僕なバチッてならない身体になったんなら、触ってもバチッてならないじゃないですか。静電気がくる状態でバチッてさせて、その後すぐに静電気でバチッてならない身体にしてもらって、もう一回すぐに触ってバチッてこなかったら」

神「……はあ」

男「……いや、あかん。ダメです、それやったら」

神「何がやねんな」

男「バチッてなった後すぐに、静電気発生装置の電源を切るだけかもしれない」

神「ええい!じゃあもう一人用意する。もう一人用意して充電マックスで二人同時に静電気発生装置に触れる。これでどうや」

男「でもそのもう一人が【何に触れてもバチッてなる身体】にされてるかもしれない」


神「お前友達おらんやろ」

男「うん」