銀杏古書堂の素人ネタ

Bがボケて、Aがつっこみます。逆にすればよかったと思っています。たまに違うやつもあります。贔屓目に見てセトウツミのパクリみたいなもんです。

◯ガンジス川ボーイ

ガンジス川ボーイ

君はどうしてそんなに日焼けをしているの。どうしてそんなに起きるのが遅いの。どうして昼過ぎに起きて夕方にすぐ寝るの。君はなぜそんなに日焼けをしているの。

ガンジス川ボーイ

よく考えてみろ。どうしてそんなに日焼けをしているんだ?昼過ぎに起きて夕方には寝てしまう人間がそんなに日焼けをしているはずがないんだ。ガンジス川ボーイ。教えてくれよ。

ガンジス川ボーイ

教えてくれてもいいじゃないか。内緒にしたっていい。誰も見ちゃいない。誰からも注目されるはずがない場所にいるんだ。そう、ここはインドの山奥なんだ。

ガンジス川ボーイ

心を決めたようだな。ガンジス川ボーイ。ようし分かった。こっちも心して聞こうじゃないか。緊張する必要はない。どうしてそんなに日焼けをしているかを聞いてるだけなんだから。

ガンジス川ボーイ

なんだって。それは本当かい?ガンジス川ボーイ。あの子に会いたくて会いたくて、待ち焦がれて待ち焦がれて、待ち焦がれすぎて日焼けしたっていうのかい?信じれるか?君ならこの話を信じれるか?

ガンジス川ボーイ

怒るんじゃない。ガンジス川ボーイ。何もバカにしているわけじゃないんだ。信じられないだけだ。君だって豆腐の原料が大豆だって聞いたとき、信じられなかったろ?

ガンジス川ボーイ

ガンジス川ボーイ

◯サプライズ


A「えっ、何これ?」
B「ヘピボースデー、トゥユー」
A「ヘポ?何て?」
B「ヘッピボースデー、トゥユゥゥ」
A「祝ってくれるのは嬉しいけど、発音が変すぎて入ってこうへんわ」
B「水差すなぁ。人が気持ちよう祝ったってんのに」
A「いや、ちゃうやん。祝われる方が気持ちようならなあかんやん」
B「ヘッピボースデー、デヤ、A〜」
A「やめえて急に関西弁みたいなん入ってきてるから。デヤ、て」
B「ヘッピボースデー、トゥ」
A「……」

 

B「ユ〜ウゥゥゥウ!」
A「いとしのエリーの最後のとこみたいになってるから」

B「思い出は〜いつの日も〜」
A「あめ〜。いや、歌変わってる!白い恋人達やからそれ」

 

B「おめでとう」
A「ありがとう」

◯チート

◯飲み会終わり

C「そろそろ帰ろか」
D「せやな。家までどれぐらいやっけ?」
C「電車とバスで1時間ぐらいかな?車やったら45分ぐらいやわ」
D「20キロぐらい?」
C「分からんけど多分そんなもんかな?お前はどれぐらいかかるんやっけ?」

D「2光年」
C「2光年?光の早さでも1年かかるっていう単位の光年?」
D「せやで」
C「せやで、やあらへんがな。どうやって帰んねんな」
D「今日はもう終電ないからどっか漫画喫茶でも泊まることにする」
C「2光年先まで行く電車あんの?」
D「馬鹿にすな。あるに決まってるやろ」
C「銀河鉄道999みたいなやつ?」
D「馬鹿にすな。JRや」
C「JR通ってんの?」
D「当たり前や。通ってるに決まってるやろ」
C「決まってることはないやろ。ちょっと待ってや。家までどれぐらいやっけ?」

D「2光年」
C「2光年」

D「何繰り返してんねん」
C「いやいや、やっぱおかしいがな。てかさ、2光年てキロにしたら何キロなん?」
D「1光年が10兆キロやから、2光年は20兆キロかな」
C「にっ、にじゅっ、20兆キロ?」
D「うん」

C「うん、やあらへんがな。今調べたんやけどさ、時速25000キロのスペースシャトルでも1光年移動すんのに40000年かかるがな。2光年てことはそのスピードでも80000年かかってまうらしいやん。普段、大学くるときどないしてんねんな?」
D「車やけど?」
C「銀河鉄道999みたいな?」
D「馬鹿にすな」
C「どんな車?」
D「プリウス
C「プ、プ、プリウス!?」
D「燃費ええで~」
C「燃費よくてもどうにかなる距離ちゃうがな。てかさ、ちょい待ちいな。てことはさ」

D「せやで。俺地球に住んでないで」
C「読んだやん。お前絶対俺の心の中読んだやん」
D「読んでないよ」
C「俺の前に座ってた京子ちゃんさ、俺のことどう思ってた?」
D「『いい人そうやけど、ちょっとチャラそうやし、下ネタがどぎついからナシ』って思ってたで」

C「読んでるやん」
D「読んでないよ」

野良犬、登場。
なぜかCの足に噛み付く。
一度離し、去ろうとするが戻って来てもう一度噛み付く。

C「痛ッ!なんで戻って来てまでまた噛むねん!」
D「『くさっ。この足くさっ。あかん、でも癖になる。もう一回噛んだろ』って思ってたで」

C「読んでるやん」
D「読んでないよ」
C「犬の心まで読めるんやん」
D「読まれへんよ」

C「他にどんなことできんの?」
D「何もできひんよ」

暴漢、現る。
Dの背中に刃渡り80センチ相当の刃物を突き刺す。もちろん貫通。

C「お、おい!大丈夫か!」
D「痛いな」

D、暴漢の方を向き、目に力を入れる。

暴漢、みるみる膨らみ、宙に舞う。
宙に舞ってもなお、膨らみ続ける。
パンッ!という音と共に、膨らんだ暴漢が弾ける。

C、血しぶきをよけようとする。

D「大丈夫」

D、空に手を向ける。
時空が裂け、そこに血しぶきごと暴漢の肉片が吸い込まれていく。

時空の裂け目がゆっくりと戻る。

C「大丈夫やったんか!?」
D「何が?」
C「いやいや、刺されてたやん。貫通してたやん」
D「ああ、これね」

D、服をまくりあげる。
手のひらでそっと撫でる。
傷、治る。

D「大丈夫」
C「チートすぎるやろ」

D「悪いけど記憶を消させてもらうで。明日、大学で会ったときはいつも通りの俺とお前だ」
C「そんなこともできんの」
D「悪いな。3.2.1」パチンッ
C「チート過ーー」

C、みるみる膨らみ、宙に舞う。宙に舞ってもなお、膨らみ続ける。
パンッ!という音と共に、膨らんだCが弾ける。

D「あっ。間違えた」

D、眉間に力をいれる。
時間、みるみる戻る。


◯飲み会終わり


C「そろそろ帰ろか」
D「せやな。じゃあまた明日、授業で」

◯無駄遣い

 

神「一つだけ何でも願い叶えたるわ」

男「…………誰?」

神「神に決まっとるやろ」「願い事叶わせることができるんなんか神ぐらいしかおらんやろが」「願い事言うてみ?」「1つだけやったら何でも叶えたるから」

男「えっ…じゃあ……」

神「理解した?何でもええねんで、金持ちになりたーー」

男「えっ、やっぱ、誰?」

神「せやから神やー言うてんのに」「信じひんなぁ自分」「みんなもっとアクション起こすのに。腰抜かす、とか、泣くとか」「……なんか悔しなってきたわ」

男「何でもいいんですか?」

神「何でもええよ」

男「どの範囲で?」

神「範囲なんかないよ。何でもええねん。お前がこうなりたいって言えばそうなるから」

男「え〜っ、じゃあ……」

神「なになに」


男「これから一生、静電気でバチッてならない身体にしてください」

神「無駄遣いすな!」

男「えーと、んじゃあ、何触っても静電気でバチッてなる身体にしてください」

神「せやから無駄遣いすなて。何触っても静電気でバチッてなる身体にしてくださいって、その願いは何やねん。何でそうなりたいねん。ただのドMやないか。悪いこと言わんから静電気関連はやめとけ。もう静電気関連の願い禁止な」

男「それしか思いつかないですもん」

神「なんやねん、お前」「他に絶対なんかあるがな。普通に考えて神頼みすることなんか、金とか女とかやろ」「え〜っ、後、強くなりたいとか、金持ちになりたいとか。あるやろ」「そうそう、そういうのや」

男「え〜初対面の人にそんなん急に『俺は神や。お前の願い叶えたる』て関西弁で言われて、信じる方がおかしいじゃないですか」

神「ここまできてまだそこにおったん?全然近づいてきてへんやん。そこはもうええねん。静電気関連の願いやなくて別の願いを言えいうとんねん。腹立つなぁ自分。……もう証明したる、証明したるから願いを言え。なんぼでも叶えたるがな!」

男「じゃあこれから一生、静電気でバチッてならない身体にしてください」

神「だからそれやめえ言うとんねん」

男「神やったらできるんじゃないですか?」

神「できるに決まっとるやろ。はい、なった。お前、これから一生静電気でバチッてこうへん」

男「確かめようがないですよ」

神「なんやねんこいつ。はいじゃあこれ。理科の実験とかで使う静電気発生装置や。もうマックスまで充電してあるから触ってみ」

男「マックスまで充電してあっても僕なバチッてならない身体になったんなら、触ってもバチッてならないじゃないですか。静電気がくる状態でバチッてさせて、その後すぐに静電気でバチッてならない身体にしてもらって、もう一回すぐに触ってバチッてこなかったら」

神「……はあ」

男「……いや、あかん。ダメです、それやったら」

神「何がやねんな」

男「バチッてなった後すぐに、静電気発生装置の電源を切るだけかもしれない」

神「ええい!じゃあもう一人用意する。もう一人用意して充電マックスで二人同時に静電気発生装置に触れる。これでどうや」

男「でもそのもう一人が【何に触れてもバチッてなる身体】にされてるかもしれない」


神「お前友達おらんやろ」

男「うん」

◯もったいない

A「引っ越したらしいやん」
B「せやねん。引っ越した。超高層マンションよ」
A「すごいな。何階建てなん?」
B「二万五千階建てやで」
A「二万五千」
B「うん」
A「の何階?」
B「二階」
A「もったいない」

 

A「…」
B「…」

 

B「それと昨日はじめてフォアグラ食べたわ」
A「ええなぁ。やっぱりうまい?」
B「う〜ん。なんかあんまりやった。身の方がうまかったわ」
A「身?ガチョウ?」
B「うん。ガチョウ」
A「ガチョウごと買った?」
B「うん、ガチョウごと買った」
A「ごと買ったんや」
B「身だけ食べて、フォアグラの部分は一口食べて生ゴミにしたわ」
A「もったいない」

◯31

カウンターに案内されるAとB。おしぼりで手を拭きながらB。

B「ちょっと聞いてや」

A「なんなん」
B「ペット飼い始めてさ」
A「へぇ。何亀なん?やっぱり陸?象?それか布?」
B「何で亀限定やねん。犬や、犬」
A「犬かぁ。何て名前なん?」
B「レモンシュガーイエローシュガー」
A「何やねんそのサーティワンのアイスクリームみたいな名前」
B「いや、それより布亀の件を謝って」

 

A「ぬのかめ〜の」
B「きゅうきゅうばこっ!」

 

A「……」
B「……」

 

A「すんません、生中1つ」
B「それとハイボール

A「生中ちゃうんか」

B「亀の件掘り返すで」

A「それはやめて。冬眠させてあげといて」

 

 

◯大人の力

 

A「どれぐらいで着く?」
B「ここから歩いて40分ぐらいかな」
A「遠ない?朝までやってるお店探すのにそんな歩かなあかんような街に住んでるっけ俺ら」
B「大人の力見せよか」
A「タク乗る?」
B「いや早歩き」
A「えっ大人の力って脚力とか、社会に出ることによって培われた根性とか気合いっていう意味やったん?てっきりお金の事やと思ったわ」
B「汚れたな」
A「まぁ昔よりは汚れたかもしれん」
B「臭いわ」
A「それは終電まで仕事を頑張った勲章として受け止めて」
B「…」
A「…」

よくあるチェーン店の前で立ち止まるB。

B「もうここでええか」
A「せやな」